少年団で参加する大会の中で、「参加資格」を設定されている大会が多くあります。

この「参加資格」で、「○級の記録を突破した者」というのが、あります。

この「○級」だけを見てしまうと、誤解をしやすいため、解説しておきます。

泳力認定の”認定級”

「泳力検定」と「泳力認定」~似て非なるもの~でも書いていますが、
これは一般社団法人日本スイミングクラブ協会が定めた全国統一の認定方法にもとづき、泳力を認定するものです。
この認定級は、少年団員にとっては「ジュニア○級」という形で認定されるものです。

しかし、この級をとっているからといって、
「大会の参加資格にはなりません」

大会参加して得られる「資格級」

この資格級は、日本水泳連盟が毎年度、更新されています。
日本水泳連盟の資格級のページ

日水連のページには、
「水泳資格級とは、日本水泳連盟が制定している、全国統一の泳力評価基準です。
年齢区分毎、種目・距離毎、男女それぞれタイムと級を定めています。」
とあります。

大会ごとに詳しく設定されている「参加資格」は
全てが同じではないので、各大会の要項を確認してください。

参加資格の例

まず、一例としての「参加資格」は以下のようになります。

(0)加盟会員+個人登録を完了
 =>これはみどりA班、B班の全団員は、年度の初めに選手登録をしています
   団員から”登録料”という名前でいただいています。

(1)年度の初め(たいて4月1日)以降に
JSCAや連盟の「 主催 or 公式 or 公認 or 地域 大会」に
参加すること
 =>この参加によって、タイムをとることで資格級を得ることができます

(2)その大会で記録したタイム、「参加標準記録」
資格級の表の「泳力評価基準」に照らし合わせて、級が決まります。


  例)2015年度の大会で、「10歳 男子 自由形 50m」にエントリし、
   記録したタイムが41秒30だった場合

   2015年度の表をみると、
   3級を取得するには、40秒96以下
   2級を取得するには、42秒32以下となっています。

  つまり、41秒30は2級をクリアしていますが、3級には届いていません。
  なので、41秒30を記録した団員は、

「10歳 男子 自由形 50m」の資格級=2級

 となります。

これでやっと参加標準記録を突破

この級を「取得した後」の大会に参加するときに、
「○級の記録を突破した者」というのが、
「日本水泳連盟資格級1級の記録を突破した者
=1級のタイム「参加標準記録」以下で記録、級を取得した者」だった場合、

「10歳 男子 自由形 50m」で2級を取得しているので、
「10歳 男子 自由形 50m」の種目に参加する「参加標準記録」
クリアしていることになります。

「参加資格」が設定されていない大会

今度の2015年3月13日の北海道春季記録会、地元開催の宗谷年齢別水泳大会などは
「参加標準記録」が設けられていない、誰でも参加できる大会です。

こうゆう(公認などの)大会に参加して、タイムを取得して
高い日本水泳連盟資格級を取得しておくと、
「参加資格」に縛られずに、いろんな大会に出場できるので、
より「資格級」を意識して、大会に臨んでほしいと思います。